2018年05月03日

葬儀に故人が好きな花をお供えしても大丈夫か

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故人と親しい関係であれば、生前好きだと言っていた花を供えてあげたいと考える方も多いのではないでしょうか。しかし、祭壇の横に飾られる供花を上げる際には注意が必要です。好きな花が葬儀に相応しくないことがあるからです。

バラやアザミが好きな方にお供えしようと考えても、棘のある花は忌み嫌われることがあります。どの宗教でも禁忌とされているので、絶対に使わないようにしてください。宗教施設を借りて行う場合は、白一色で統一してほしいと希望を出されることもあるので、花の種類が限定されないか遺族に確認するようにするのがおすすめです。

キリスト教の場合は、菊などの仏教で使われる花は供花に向いていないことがありますので注意してください。教会へ持ち込むには枕花を遺族が持参して持ち帰る形になることがあるので、大きなアレンジメントは避けた方がいいでしょう。

葬儀社が入っている場合、葬儀社直営の店舗で購入しないと搬入を拒否されることもあります。特に、葬儀社の斎場を使う場合には注意が必要です。喪主に相談をして申込をするか、自ら葬儀社に手配する必要があるでしょう。どうしても故人の好きな花を供えたいのであれば、遺族に許可をとって枕花として供えるといいでしょう。通夜の前からでも飾れて亡くなられた後に故人を慰め、旅立ちに花を添える意味で供えられます。棘のある花で華美になりすぎなければ、種類や色合いもある程度自由に選べます。本来は近い親族が供える花ですが、現代では親しい関係にあった友人でも構わないとされています。